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2011年 06月 30日

stellaの初島Wハンドレースへの挑戦。

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TYC所属艇のStellaが初島Wハンドレースに参加しました。
以下がその挑戦記です。



◎初島Wハンドへの挑戦

たった二人で46マイルの距離を帆走る逗子・初島ダブルハンドレース。
今回で23回目を迎える伝統のレースだ。

レースを戦い終えた各艇にはそれぞれ必ずドラマがあり、それが故に帆走りきった後にはお互いに強い絆が生まれるという。
前々から一度は参加したいと願っていた。

今年28ftのスモールボートクラスに換えた事もあり、思い切ってエントリーをした。もちろん勝ちに行こうなどと大それた思いは微塵もなく、先ずは雰囲気だけでもと云うつもりだった。

各エントリー書類も揃え、特別規定の安全装備も設置し、6月18日に逗子マリーナで行われた艇長会議も無事に終えた。

いよいよWハンドへの挑戦が始まった。

回航は来年コンビを予定しているTと行った。もう25年以上の付き合いだ。Stellaではバウマンを務めている。
ただしTはディンギーでは全日本や国体にも出場してるベテランセイラーだが、外洋レースは一度も経験していない。しかも未だにうねりが激しいと酔ってリバースしてしまう。
二人きりの時にマグロになってしまってはどうにもならない。今回は助っ人にお願いして出場する。
Tには来年まで外洋経験を積んでもらう事にした。
先ずは手始めに逗子までの回航である。

レース前々日の6月23日、朝7時に夢の島を逗子に向け出港した。

東京灯標までは全く順調だった。

羽田沖に差し掛かった頃、いきなり10m/s近くの南が吹き出した。そしてこの海域特有のチョッピーな波。
それでも川崎シーバースを予定時間通りに通過。

左にベイブリッジが見え始めた頃には雨も降り始めた。風は益々上がり優に15m/s近くはある。
うねりが大きくなり、周期もだんだん狭まって波頭から飛ぶスプレーで目も開けられなくなった。
それでも怖いとか危険とかを感じる事は一切なかった。いや、むしろこの海況を楽しんでいる気にさえなっていた。
■まだ余裕のあるベイブリッジ沖


しかし観音崎を超えた途端、状況は一変した。一気にうねりが大きく盛り上がりだしたのだ。
その不穏さにT は
「今日地震でもあって津波が襲ってきたのかな」
などと真剣に訴えてきた。

■これがその時に撮ったビデオである。


そして今回の一番難所の三角波が発生する剣崎に差し掛かった。

波を乗り越えようとするとスターンが反対側に押され、ボトムは下から持ち上げられる。
不定期に襲ううねりと波。前だけではなく横や後ろから加わる、今まで感じたこともない恐ろしいほどの力。
そんな事起きるわけがないと分かっていても、キールが折れるのでは、ラダーが捥ぎれるのではなどと頭によぎる。

やっと城ケ島大橋が見えてきた時には思わず安堵のため息が出た。

そろそろ変針しようとバウを城ケ島大橋に向けた時である。辺りが真っ暗になるほどの巨大な波が真横から襲ってきた。
いきなり身体が吹っ飛ばされライフラインにぶら下がる状態になった。

とっさにTを見るとコクピットに留まっていた。
ほんの数秒なのにまるでスローモーションを見る様にゆっくり船体が起き上がってきた。
「怖くなかったか?」
Tに聞くと
「不思議とぜんぜん怖くなかったですよ。ただオイルスキンの間から海水が流れてきて冷たかった。」

■その剣崎に入った時のビデオ。風は40Kntオーバー。
Tが指を差したところで終っているが、これは巨大な波を見て思わず差していたのだ。


ここまでが限界だった。
そのまま三崎うらりに入港。レース当日まで繋留して直接スタート地点に向かう事にした。

こうして僕らのもう一つのWハンドは終了した。

そして、その後二日も吹き続けた強風のため初島ダブルハンドも開催されることはなかった。
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by tyc-racing | 2011-06-30 21:44 | 参加艇紹介


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